私は入社当時から「女性だから」という見方をしてほしくない、公平に見てほしい、という思いが強くありました。今は女性が活躍できる場が増えていますが、十数年前まではどんなに頑張っても評価をしてもらえない時もありました。もちろん、力仕事などできないことも当然あります。それなら、私はその分たくさん電話対応をするとか、できることを全力でやって、目標を達成するまでは絶対に諦めずに仕事に向き合ってきた結果が今に繋がっていると思います。

入社当時は店長が男性なのは当たり前、と思っていたところがありましたね。だからこそ、男女平等という考えが社会的にも広まってきた頃に方城さんが店長になった時は「すごい！」と思いました。そして自分が店長に、と言われた時は驚きましたが、方城さんという前例がいたからこそすぐに受け入れられました。また、山尾さんも同時期に店長になったので、わからないことを相談し合えるのもすごく助かっています。

私は子どもの頃からクルマが大好きだったので、入社した時から今もこの仕事も大好きです。仕事においてはいつも前向きに明るく、任された仕事は必ず期日に終わらせるなど、誠実に取り組むように心がけていました。そういう積み重ねを周りが評価してくれたからこそ今のキャリアに繋がっていると思うので、周りの皆さんにもとても感謝しています。

入社時は私が店長になれるなんて思っていませんでした。店長を任された時、不安よりも「私にも挑戦できるんだ！」っていうワクワク感が先にありました。店長の仕事は簡単ではありませんが、それを上回る新鮮さや刺激があり、「仕事が楽しい！」という気持ちは今も変わりませんね。

私は兵庫スバルで初めての女性店長だったので、私がここで投げ出したら「やっぱり女性はできない」って思われてしまうだろうし、次の世代に続けていくために頑張ってきた部分も大きいのでこうして二人の女性店長が活躍しているのは本当に嬉しくて、諦めなくて良かったです。

ただ、女性は結婚と出産でキャリアが途絶えてしまうこともありますし、自動車業界はどうしても男性比率が高くて活躍の場がない方もまだまだいますよね。

そうですね。ただ、営業部長になってから知ったのは、キャリアアップをしたい女性社員が思っていたよりも多いということ。女性社員に人事に関するヒアリングをした時にわかったのですが、より上を目指したいという気持ちが女性社員にもあるということがわかって嬉しかったです。私たちが店長や部長職を頑張ることも彼女たちにも良い影響になっているのかなと感じますね。

意識の持ちようで自分自身の将来はいくらでも変えることができると思います。私たちの会社には困った時に手を差し伸べてくれる人はたくさんいるので、頑張ればその分上を目指せる環境だと思います。方城さんをはじめ先輩方の支えもあって今があるので、私たちも若い女性社員のこれからのキャリアの道を切り拓くきっかけ作りやサポートができたら嬉しいです。