子供の頃に持っていたトミカのレガシィ。すごくかっこよくてお気に入りのおもちゃでした。高校生の時に父が買ったクルマもレガシィで、父はすごく嬉しそうにレガシィや SUBARUの話をしてくれました。一緒にドライブした時には、レガシィの力強い加速に「この加速!背中に羽が生えたようだろ」とよく言っていました。父のその言葉は今でも耳に残っています。実際に自分自身で「羽の生えたような加速」を体感した時は、「クルマを運転するって、こんなに楽しいんだ」と驚きました。
父は気になることは何でも調べる人で、SUBARUについても何か情報を仕入れると私にいろいろと教えてくれました。たとえば、1970年代にアメリカでSUBARUが日本から輸出して販売していたスバルブラットの話。当時アメリカではピックアップトラックが人気だったのですが、SUBARUはトラックを生産していなかったため、乗用車をベースに荷台のあるピックアップトラックを作ったのだそうです。あくまでもジャンルは「乗用車」なので、荷台には2人分のシートがついています。SUBARUって面白いクルマを作る会社だなというイメージを持ちました。それに、クルマについて話したり、運転したり、とにかく楽しそうな父を見ながら、クルマでこんなに人を喜ばせることができるというところも、魅力的に感じました。
SUBARUの販売店に初めて行ったのは、大学生の頃に乗っていたインプレッサの点検の時。とても綺麗な店内を、営業スタッフが何人も行き来していて、その姿が私にはとてもかっこ良く見え、憧れました。担当してくれた営業の方もとても颯爽としてかっこ良い方でした。ちょうど進路を考えていた時期だったので、自分もそんな風になりたいと思ったのが、自動車営業として働くことを意識したきっかけです。
SUBARUを選んだ決め手は、選考中に出会ったSUBARUの社員の方々。それまでは、就職したら上司とはおっかなびっくりにしか話せないのだろうと思っていたのですが、面接官だった社員の方々とは話が盛り上がり、面接なのにすごくフランクに会話ができました。入社後に上司になるような方々とこんな風に楽しく話せることにとても驚きました。そういった社員の魅力にも惹かれ「SUBARUで働きたい」という思いが次第に強くなっていたので、内定の電話を受け取った時は二つ返事で承諾しました。
仕事をする上で心がけていることはいくつもありますが、その1つが、きちんと記録を残すこと。社会人なら当たり前のことですが、入社1、2年目の私は全くそれができていませんでした。お客様を怒らせて、「もうあなたからは買わない」と言われてしまい、店長や課長と一緒にお詫びをするということも、たびたび。特に辛かったのが、私の説明ミスでお客様に意味のない契約書の書き直しを何度もさせてしまった時のこと。お客様にも「人の話を聞いていない。どうせ上司の言ったことも聞いていないんだろう」と言われてしまいました。そのご指摘通り、上司には何度もやり方を指示してもらっていたのに、私がそれをメモしていなかったのです。
それ以来、とにかく記録を残すことを肝に命じています。メモには、忘れないようにするということ以外に、もう1つメリットがあります。書いてみると、自分の理解が足りていない点がわかることがあるのです。その点を先輩や上司に確認しておけば、間違いはおきません。
当時怒らせてしまったお客様は、今でも私のお客様の一人。今でもお小言はしょっちゅういただいていますが、最近では「だいぶましになったよね」と言ってもらえるようになりました。
自動車の営業の仕事って楽しそうだと初めて思ったのは、大学生の時でした。その頃、私の兄は乗り換えるクルマをずっと悩んでいて、次はどんなクルマがいいかをよく一緒に話していました。ちょうどその頃、あるメーカーから個性的なデザインのクルマが発売されました。ちょっと変わったものが好きな兄が気に入りそうなデザインだったので、きっと気に入ると思って勧めたら、予想通り。兄は、「大輝!これ最高だよ!これしかない!」と、とても気に入り、販売店に行って、即決して帰ってきました。これが、私が販売した1台目のクルマです。
その時の兄の喜びを見て、自動車販売の仕事って面白いのではないかと思い始めました。兄に喜んでもらえたことが嬉しかったのはもちろん、クルマの購入という大きな決定に兄が自分の意見を取り入れてくれたことが、とても嬉しかったのを覚えています。
クルマは、決して安い買い物ではありません。しかも、日々の生活の中で使うものですから、かなり大きな存在のものです。それに関わっていくということは、買ってくださる方の生活や人生に関わるということ。その面白さを実感した経験でした。
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出社。書類を整理する。その後、朝礼。清掃をしてオープン準備。
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車検のお客様がご来店、受付をしつつ、クルマの具合、使い勝手をお伺いする。その後試乗を兼ねてお客様のご自宅へ。
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お店に戻ってきて先輩とランチ。その後、お客様へ点検進捗をご連絡。
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お客様からお預かりしたクルマをご自宅にお届けする。そのまま、車検のお客様のクルマを引き取りに向かう。ご自宅で少し世間話をすることも。
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不在の間に頂いているお電話へ折り返しのご連絡や変更の依頼を行なう。事務的な書類、提案書、お手紙などを作成する。
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保険のミーティング、進捗状況や取り組みを共有。
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店舗内会議に参加し、お客様満足度を上げる接客を考える。
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翌営業日の業務内容確認・準備を行ない、終業。