SUBARUを初めて知ったのは、小学生の頃です。父は飛行機や自動車が好きで、SUBARUは水平対向エンジンという、向かい合ってピストンが動く珍しいエンジンを持っているメーカーなんだ、と話してくれたことがありました。その時の父の話が強く印象に残っています。
初めて乗ったSUBARUのクルマは、入社後に自分で購入した4代目レガシィでした。安定感や運転のしやすさには昔から定評があるメーカーでしたから想像はしていましたが、実際に乗ってみると本当にイメージ通りで驚きました。実際に自分でステアリングを操作してみた時に、その重心の低さやコーナーの安定感、思い通りに操れる愉しさを自分の体で体感できて、すごく嬉しかったのを覚えています。
もともと人と話すことがあまり得意ではありませんでした。だからこそ営業の仕事を通して自分の苦手を克服したいと思い営業を志しました。営業をするなら自分が納得できる商品が良いという思いもあったので、水平対向エンジンやシンメトリカルAWDなど独自の技術を持つSUBARUを選びました。
もともと「人の役に立ちたい」という使命感があり、学生時代は警察官を志していました。「人の役に立ち、人の人生に関わる」という点で警察官と自動車販売店の営業は共通しているところがあると思います。しかし、関わる場面が違うと思います。警察官は事件や事故といった人生のネガティブな場面。それに対して今の仕事は人生のポジティブな場面で関わることができます。クルマは単なる生活の道具ではありません。きっと誰でも多かれ少なかれ「どこかに行きたい」「誰かと一緒に何かしたい」そういう思いがあります。自動車販売店の営業はそういったお客様の気持ち、お客様がクルマを通して実現したい未来に共感し、一緒になってそれを実現していく仕事だと思います。そういう意味で今の仕事は「人の役に立つ」というより、ポジティブな場面、ありたい未来のビジョンを「共有している」という表現が近いかもしれません。
SUBARUには、「STARS」という営業やメカニックの技能を認定する資格制度があります。営業の場合、4級は経験2年以上で認定され、3級以上は資格試験を受け、合格する必要があります。
私はSUBARUで働き始めて、今年で14年目になりますが、長い期間、働き続けるためには自ら目標ややりがいを設定し、モチベーションを保ち続ける必要があると実感しています。私の場合、それに役立ったのが資格制度や表彰制度です。
その中でも2級の資格取得は、私のキャリアの中で大きな転機になりました。それまでは店舗の中で自分のスキルや実績のことを考えて仕事をしていましたが、2級取得後、自店だけでなく他店の若手スタッフの研修も任せられるようになったのです。それは自信につながりましたし、視点が自分の実績、店舗の実績から、他店も含めた会社全体の実績や若手育成に引き上げられ、仕事に対する意識も大きく変わりました。
資格制度や表彰制度以外に、働くモチベーションとなるのは、やはりお客様からの嬉しい言葉です。つい先日、クルマを購入していただいたお客様から突然「最高の営業だよ」というお言葉をいただきました。
今まで様々な海外メーカーのクルマに乗ってこられていた方だったので、輸入車ディーラーの営業よりも良かったとおっしゃっていただけたのは、本当に嬉しく思いました。
なぜ、「最高の営業」と言ってくださったのかお伺いしてはいませんが、おそらく、必要以上に細かくクルマのご説明をしたり、しつこくお話をしたりしなかったのが良かったのではないかと思っています。そのような接客を選んだバックボーンが、研修で学んだ「ソーシャルスタイル」を活用したコミュニケーション方法です。ご存知の方も多いかもしれませんが、「ソーシャルスタイル」とは外から見える態度や行動からコミュニケーションパターンを4タイプに分類し、状況に応じて適切なコミュニケーションをとるというもの。そのお客様の対応をさせていただいた時に私の選んだ接客スタイルが、こだわりのあるクルマ選びをされてきたお客様にぴったり合ったのでしょう。
このように営業として働くにあたって、ただ経験と勘だけで実績を上げるのではなく、資格制度や研修が私たちのスキルの底上げをサポートしてくれています。
-
-
出社。メールチェック。清掃、洗車が終わったら開店準備をする。その後、開店前の朝礼。
-
-
お客様のクルマの整備受付。クルマの調子を伺いつつ、マイスバル(※SUBARUとお客様をつなぐスマホアプリ)の登録などをご提案。
-
-
整備済みのクルマをお客様へ引き渡し。
-
-
ランチ
-
-
新車を購入いただいたお客様へ納車するクルマをチェックして、納車。
-
-
来店されたお客様にクルマのご説明。試乗を希望されたので、試乗に出かける。
-
-
保険の継続手続き。点検・車検の入庫日時を電話やメールでお客様にご案内。
-
-
書類の作成や納車の準備など、翌日の準備をして終業。