子どもの頃は、こわれたラジオや扇風機(せんぷうき)をばらばらにして、組み立ててあそんでいました。もちろん、クルマも好きだったので、だんだん工学にもきょうみをもつようになったのですが、大学を卒業したあとは、ネパールで工学と関係のない仕事につきました。しかし「技術を身につけたい」という夢はあきらめきれず、最先端の技術をもつ日本での就職を決めました。最初の2年間は日本語学校に通っていたのですが、そこではじめて自動車メカニックという仕事があることを知り、自分にむいている仕事だと思ってメカニックになることを決めました。
ネパールではときどきSUBARU車をみかけるくらいでしたが、映画でみて「かっこいいな」と思っていました。日本にきて、友だちのインプレッサに乗せてもらったこともあり、入社前からSUBARU車の魅力は感じていました。
就職活動ではたくさんのメーカーを見ましたが、中でもSUBARUの皆さんはとても親切に対応してくれました。文化や言葉のかべがあるにもかかわらず、私の質問にもていねいに答えていただき、うれしかったのを覚えています。そんなスタッフのやさしさと明るい笑顔を見た時、お客様だけでなく、はたらくスタッフも大切にしている会社なんだなと感じ、「私もここで働きたい!」と強く思いました。
チームで働いていることが、ひとつのモチベーションになっています。
以前、大きなミスをしてしまったことがあったのですが、そのとき先輩や上司が「同じミスをしないためにどうしたらいいか」をいっしょに考えてくれました。具体的にどうすればよいのか教えてくれたので、同じミスはしなくなりました。1人のミスでも、チームみんなでミスをしないやり方を考える。ひとりではなくチームで働いているんだ、と感じました。困ったときにすぐ誰かに相談できるので、私も成長することができたのだと感じています。
また、「原因がわからなかった故障を修理できた時」「お客さまに『ありがとう』と言っていただけた時」なども、この仕事を選んでよかったと思います。
私も「技術を身につけたい」という夢のために日本へ来ることを決めましたが、はじめは不安もたくさんありました。しかしSUBARUの方々がその不安をなくしてくれたことで、私はメカニックとして働くことができています。
ネパールをはじめ、いろいろな国からメカニックを目指して日本にやってくる人が増えていますが、みんな、私と同じような不安をかかえていると思います。彼らが職場見学に来た時には私も前に立って話すこともあるのですが、同じ国の言葉で話すなど色々と工夫していて、コミュニケーションを大事にしています。
また、入社したあとも相談にのるなど、自分の経験を後輩に伝えるようにしています。後輩には、自分が感じた「チームで仕事をすることの愉しさ、やりがい」を積極的に伝えていきたいと思っています。
就職活動をしていたころの私の不安をSUBARUの方がなくしてくれたのと同じように、私も後輩の不安をなくしていきたいと考えています。
これからは後輩をサポートしながら、自分のスキルアップもしていきたいです。
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出社し、スタッフ全員でそうじ。
体操をしてから朝のミーティング。
1日のしごとの確認をする。 -
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開店。予約(よやく)の入っていた
お客様を
お出迎えし、作業にとりかかる。 -
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しっかり休憩をとってランチ。
後輩から相談を受けることも。 -
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点検作業(てんけんさぎょう)、
一般整備作業(いっぱんせいびさぎょう)を行なう。
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車検作業(しゃけんさぎょう)を行なう。
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終わりのミーティング。その日のしごと
の残りや明日のしごとの確認をする。 -
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片付けをして、退社。