高校卒業後の進路を考えた時、自分の身体を使う仕事がしたい、なにか技術を身につけたいと思い、自動車専門学校への進学を決めました。入学時はまだ、どのメーカーが好きなのか、どのディーラーに入社したいのかは考えていませんでしたが、街中でいつも目に留まるのは、SUBARUのレガシィB4でした。当時スポーツカーが好きだったこともあり、レガシィ B4のデザインやフォルムがとても魅力的に見えたのです。それをきっかけにSUBARUの安全思想や走りの愉しさに対するこだわりを知るようになり、その想いに強く共感して「SUBARUディーラーで働きたい!」と思うようになりました。
初めて自分で 買ったクルマはもちろん、憧れのレガシィB4でした。スポーツカーが好きでしたし、パワフルなエンジンを自分でコントロールしたいと思っていたので、ターボエンジンを搭載した3代目レガシィB4のマニュアル車を、中古で購入しました。実際に乗ってみると、ただかっこいいだけではなく、意のままに操れる安定した走りや守られているような安心感があり、遠くまで走るのがとても愉しいクルマでした。それまでに運転したことのある他のメーカーのクルマとは全然違うと感じました。 SUBARUのお客様は、クルマをただの移動手段ではなく、クルマそのものが好きな方、その先の愉しさを大切にしている方が多いのですが、私も実際にSUBARU車に乗ってみて、その気持ちがよくわかりました。
メカニックを6年ほど務め、現在はフロントスタッフ(サービスアドバイザー)として働いています。フロントスタッフというのは、点検や修理にいらしたお客様を受付し、クルマの状況を伺って担当営業やメカニックに伝えたり、またメカニックに代わってお客様に点検修理の内容をお伝えしたりする、通訳のような役割を担っています。実際に自分が接客をしているのでお客様のご要望は理解していますし、メカニックを経験しているので修理点検の内容やクルマの状況も理解しやすい。そういった立場にいるからこそ、関係をスムーズにする潤滑油のような存在でありたいといつも考えています。
メカニックを経験したスタッフにはキャリアアップとして、チーフや工場長を目指す人もいれば、私のようにフロントスタッフを目指す人もいます。場合によっては営業に職種変更する人、店長になる人など、様々な成長プランがあります。私はメカニックの頃から人と接することが好きだったので、いずれフロントスタッフになりたいと考えていました。
私がメカニックをしていた時に学んだのは、「クルマだけではなくて、お客様と向き合う」ということ。クルマの整備をしていると、お客様についてわかることが多々あります。例えば、「まだ新しいクルマなのにバッテリーの消耗が大きいということは、バッテリーへの負荷の大きいエンジン始動が頻繁なのかな?」「タイヤの磨耗が通常より激しいから、よくブレーキをかける運転をされるのかな?カーブが多い場所にお住まいなのかな?」と言ったように。それを踏まえて、お客様の使い方やクルマの状態に合わせた調整をしたり、「こんなところに気をつけていただけるともっと快適にお乗りいただけますよ」とひと言アドバイスを添えたりすると、お客様はとても喜ばれます。
これはフロントスタッフになった現在もとても役立っています。ただ「問題ありませんでした」と言うだけでも安心はお届けできるかもしれません。でも、そこでお客様の使い方に合わせた調整をしたり、思いもよらないアドバイスを添えることができたりすると、お客様にも「ちゃんと見てもらえているのだ」という、さらに深い安心感をお届けできるのではないかと思っています。お客様の安心した表情を見たり、感謝の言葉をいただいたりした時は、この仕事をしていてよかったなと心から思いますし、前向きに仕事に取り組む力になります。
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出社後、開店準備。朝礼。
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ご来店のお客様受付。必要に応じて問診も行なう。
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受付業務をしながらも、お問い合わせなどの電話もかかってくるので対応をする。
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昼食をとる。
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ご来店のお客様受付。必要に応じて問診も行なう。
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受付業務の合間にお客様にメールや電話でご連絡をする。
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ご来店のお客様受付。必要な場合は、問診の内容をメカニックと共有。
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終礼・片付け・残務処理を行ない、退社。